2010年5月3日月曜日

新刊紹介 大師はいまだおわしますか


高野山出版社の新刊を紹介します

高野山蓮華乗院主、添田隆昭著
 『大師はいまだおわしますか』



お大師さまの末徒としては、題名も衝撃的ですが、
著者の身近な死や神秘体験などもふまえ、
とても興味深い一冊です。


まえがきに

大師はいまだおわしますかと問うた以上、乗り越えなけらばならない
次の3つの山があります。

1、死後の生はあるのか
2、大師はどのように死後を生きておられるのか
3、大師との出会いは何故起きるのか


果たして本書はこの難問に正しく答えることができるでありましょうか。
読了後の皆様の慈しみある斧正を乞うばかりであります。



とある、これは大師を仰ぐ身にとっては、一度は通らなければならない
問題だとおもいます。


なお、本著の表紙の大師には顔がありません。
ここに著者のメッセージがこめられていると感じます。

これは、けっして不敬なのではありません。

いまの世の中に、入定前のお大師さまの尊顔を拝したものは一人もいません。

仏画にえがかれたお大師さまの尊顔をみて、それをお大師さまのお顔だと思い込みめば
先入観にとらわれてしまうからだと思います。

そして、その表紙のお大師さまにお顔をつけるのは、読者の一人一人だからでしょう。

私たちそれぞれに応じたお大師さまのお顔があるはずです。

みなさまには一読をお勧めします。




目次

まえがき

一、大師との出会い
二、「入定留身」誰が、いつ、どのようにして思いついたのか
三、臨死体験の発見 レイモンド・ムーディの研究
四、キュプラー・ロスの支持
五、ワトソンの疑問
六、ブラックモアの批判
七、立花隆の反論
八、インド人の臨死体験
九、臨死体験記としての日本霊異記
十、輪廻転生説の行方
十一、日本人のあの世
十二、怒れる神
十三、日本人にとって仏教とは
十四、法然、親鸞両祖と戒律
十五、恵信尼
十六、戒名
十七、父の死
十八、死者の行方
十九、あの世から現われる死者
二十、在(いま)すが如く死者は語る
二十一、夢に現われる大師

あとがき






636ページ 定価2800円税別

お求めは高野山出版社
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